栗ッピング

旅やグルメの日常をクリッピング(切り取り)

旧開智学校 <松本> 国宝

松本というと、松本城よりこちらの旧開智学校の方が真っ先に頭に浮かぶ。戦前の昭和、大正、明治の和洋折衷建築がたまらなく好きだ。不思議となにか建物の記憶に触れられるような気がする。

この正面は、全体の一部で、実際は向かって右側後方に教室群の建物が長く伸びていた。そして場所もここではなく、正面の建物部分のみこの地に解体移築された。白の漆喰は、最近塗り直されたのか、ものすごく切り絵だった。今日のような青空には、とても映える。

彫刻の意匠も興味深い。龍や雲の形がユニークだ。

極めつけはこの太っちょの天使。とってもユーモラス。 

館内も当時の姿が復元されている。机が小さいなあ。そして、教室にはオルガンだよね。

当時の資料もたくさん展示してある。こうして実際に触れるものも。

ガリ版。懐かしい。

二階に講堂があった。ステンドグラスが奇麗。細長い廊下の延長のような広さで講堂にして小さいイメージだが、建築的には素晴らしい。

こういう空間にると、当時の子供たちの声が聞こえてきそうで、廊下の影から彼らが走り出してきそうな、なんかそんな光景を想像してしまう。

 

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