東大寺 <奈良> 早朝の誰もいない南大門が神秘的

早朝の東大寺に来てみた。いつものなら観光客でごった返す参道周辺がとても静かだった。

京都や大阪に宿泊して、日帰りで奈良という人も多いかもしれないが、宿泊してこそのこの朝の静けさが奈良の魅力だ。

 

南大門

誰もいない参道と南大門。あまりの神秘的で神聖な空間に感動した。

国宝の南大門。創建当時の門は平安時代に失われたが、鎌倉時代に再建された。 

門番である仁王像の金剛力士像は、鎌倉時代の再建時に運慶・快慶ら仏師によるもの。筋肉や風に靡く衣服の描写など圧倒的な存在感だ。眼力もすごい。

 

大仏殿

鏡池越しの大仏殿が好きだ。

現在の大仏殿は、江戸時代に再建された三代目。創建当時より小さくなっているが、それでも世界最大の木造建築で国宝。

こちらも国宝の八角燈籠。幾度にもわたる兵火を免れた創建当時の遺構。東大寺で起きたいろんなことを見つめてきている。

 

奈良の大仏様。奈良に来る度にお会いしに来ている。

広い堂内には、いくつもの彫像が安置されている。

 

創建当時の東大寺の模型。大仏殿の両脇に七重塔。

 

鎌倉時代に再建された大仏殿の模型。現在の大仏殿より横幅がさらに広い。

 

二月堂

修二会で有名なお堂。江戸時代の再建で国宝。5年前にここでお水取りを見た。その時は、ここにすごい人が鮨詰めで、3時間近く立ち通しだったけど、貴重な体験だった。

二月堂本堂へのアプローチ。お水取りの際は、ここを松明を持った僧侶が駆け上って行った。

 

二月堂からの眺め。いろんな広告で使われているよね。

 

法華堂(三月堂)

三月に法華会が行われたことからその名がある。東大寺で最も古い建物で国宝。

堂内は、国宝彫像が並び、1300年変わらない神秘的な空間に圧倒される。かつては本尊の両脇に(伝)日光・月光両菩薩像がたたずんでおられた。その頃は、さらに神秘的だったなあ。今は、吉祥天像、弁才天像とともに、耐震対策上、東大寺ミュージアムへ移されているとのこと。それでもここに来る度に、古の人々と対話をしているような不思議な感覚になる。東大寺で、いや日本で一番好きな場所かもしれない。

 

こちらの映像でとても丁寧な説明がされていてわかりやすい。


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国宝の鐘楼。鐘楼は、鎌倉時代の再建だが、梵鐘は創建当時の奈良時代もの。

 

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