文学

フランツ・カフカ 「変身」

昨夜、何気なく手にとって一気に読んでしまった。 初めて読んだのは高校生の時。ある朝突然巨大な虫になってしまう主人公の不条理と過酷な運命に重く暗い印象があったのだけど、改めて読み直してみると、虫になってしまった主人公とそれに対峙する人々の姿は…

芥川龍之介 『侏儒の言葉』

ぱらぱらとめくっていたら、高校生の僕が赤線を引いていた。 「我我の自己欺瞞は一たび恋愛に陥ったが最後、最も完全に行われるのである。」 侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)

内田百閒 『阿房列車』

いつかこんな旅がしたいとずっと思っていた。 旅先に用はない。 用がないので着いたらすぐ帰る。 用がない旅なので自分の金では行かない。人から借金をする。 そしてその金は返さない。 百鬼園先生は、僕の憧れ。 第一阿房列車 (新潮文庫)