旧ブリヂストン美術館の入っていたビルが建て直され、名称もアーティゾン美術館と改称されて数年経ったけど、新しくなってから入館するのは、今日が初めて。大好きな山口晃の展覧会が開催していたので伺った。原則、日時指定の事前予約制。予約枠に空きがあれば、当日窓口でも入場券を購入可能。また、当日でも事前予約できるのでWebサイトから時間を指定して予約した。
事前予約すると、決済もWeb上で簡潔するので、そのままスマホのQRコードを表示させて、美術館内3階の入り口をスルーして、美術展の入り口で行くことができる。便利。
この展覧会は、雪舟に基づくインスタレーション、セザンヌ理解に向けた自由研究、大河ドラマのタイトルバック画やパラリンピックのアートポスターなど近作の原画なども展示されるジャム・セッションになっている。
なんと言っても圧巻は、この「東京圖1・0・4輪之段」。いつまでも見ていられる。自分が住んでいた場所、通っていた学校、よく出かける街の過去と現在、時には未来をも融合する不思議な世界。日本画の屏風に描かれた洛中・洛外図のように、金箔の雲から俯瞰するのがなんとも言えない。
「日本橋南詰盛況乃圖」
一見すると昔の日本橋と思いきや、高島屋の新館ができていて、それでいて見たこともない戦前の姿も入り混じっている。こんな世界に入り込めたらとの想いが膨らむ。
当館所蔵のセザンヌ作品も展示されていて、まさにジャム・セッション。
インスターレーションも多数、展示されていた。
創造の現場
同時開催の「創造の現場」展も鑑賞。こちらは、映画や写真に撮られた著名な芸術家たちの記録の展覧会。昭和の芸術家たちって本当に絵になるなあ。
常設展示
常設展示は、かつてのブリヂストン美術館で鑑賞した作品たちとの再会のオンパレード。
山口晃展に合わせてか、常設展示なのか、「洛中洛外図屛風」も永遠に見ていられる。
カフェも洒落ていて、メニューも充実していそうだったので、今度は、そちらも利用したい。