宿に着いた頃は、はらはらと雪が舞っていた。雪の風情もまたよし。
今宵の宿は、有形文化財指定の宿。古い建物好きなので、時代を経た空間に滞在できるのがとても嬉しい。
大正6年創業の旅館花屋だ。この頃の建築は、和洋折衷で独特の意匠がまた素晴らしい。
まずは、ロビーでチェックイン。立派な雛人形が飾られていた。天井や壁の照明、時計、どれにも目が行ってしまう。
広い敷地内にいくつも建物があり、渡り廊下で結ばれている。冬は、ちょっと寒いけど、庭に架かる渡り廊下のなんとも美しいこと。
こちらは、宿泊した部屋から大浴場までのアプローチ。
庭園には、水車小屋も。
渡り廊下が本当に美しい。こんな家で暮らしたい。(笑)
こちらは、露天風呂への回廊。
露天風呂は、男女別にある。扉を開けるとすぐ狭い脱衣場と即湯船。でもお風呂は広い。川のすぐ側なので、せせらぎを聞きながら。
大浴場は、二ヶ所。時間で男女入れ替えが行われる。ステンドグラスで大正ロマンを感じる大理石風呂は、さすがの貫禄。かつては、手前が男風呂、膝ぐらいまでの仕切りの向こうが女性風呂だった。同じ湯船には浸からないものの、ほぼ混浴で互いに丸見えだったのね。
もう一つの若草風呂。こちらは、かなりモダン。
館内には、ライブラリーもあり、ゆったりと読書に耽ることもできる。こちらの部屋は、とても明るくて綺麗。
春には、庭のつつじがとても綺麗だそうで、また違った季節に訪れたい。