北海道を代表する企業のニトリグループの関連組織である公益財団法人似鳥文化財団が運営するのが小樽芸術村だ。かつての小樽の繁栄のシンボルである歴史的建造物を美術館として再活用している。これは、本当に素晴らしい取り組みだと思う。
全部で四施設あり、共通入館券を購入すると割引になる。どの施設も素晴らしいので、共通券がおすすめだ。四施設はそれぞれ近隣にあり、徒歩で簡単に行き来できる。(それでも今年の猛暑は辛かった)
一番大きい施設がかつての浪華倉庫小樽支店を再利用した西洋美術館だ。エントランスエリアは、広めのアート関連グッズ売店になっていて、自由に入れる。最初、チケット売り場もそこかと思い並んでしまったが、美術館の入場券発売箇所は、売店奥の別の場所。そこで共通入場券を購入した。
こちらは絵画ではなく、工芸品や調度品の美術館。有名なエミール・ガレやルネ・ラリックの作品も多数あり、箱根の美術館みたい。
とにかく展示数は膨大で見応えある。
別途、ステンドグラス美術館もあるのだが、こちらもステンドグラスが多数展示されている。
後ろがガラスで明るいからどうやっても逆光。(笑)
ガラスの展示は、小樽らしくて、とても合っているね。
調度品の展示も圧巻。さすがニトリ。貴族の部屋のようにレイアウトされた展示がいくつも。
エジプトをイメージした螺鈿のソファ。欲しい!
豪華な馬車まで。
吹き抜けの2階回廊からは、1階の展示が俯瞰できる。
鏡を使い、奥行きの演出もなかなか。
小さいながらも2階にも展示室があり、そこにはマイセンの工芸品がたくさん。よく集めたねえ。割らずに持ってくるの大変だったよねえと感心しながら見ちゃう。お金持ちのリビングにありそうなものがたくさんで、こういうものが似合う部屋に憧れちゃう。
館内広いし、それほど混雑していなかったので、ゆっくり見られた。美しい工芸品の数々は、目の保養。