日本銀行旧小樽支店金融資料館 辰野金吾設計の明治建築

日本銀行旧小樽支店。現在は、金融資料館になっている。かつて北のウォール街と言われ繁栄を極めたエリアに今も威風堂々と聳えるのは、辰野金吾とその弟子・長野宇平治らの設計の建築。辰野金吾と言えば、東京駅に代表されるように赤煉瓦の建築のイメージが強いが、実はこちらも赤煉瓦建築。表面をモルタルで塗装しているので石造り風に見える。館内に入ると赤煉瓦部分が露出している部分も見学できる。小さいけどドーム屋根があり、またそれが威厳を放っている。坂の斜面に建っているので、基礎の部分の厚さが違う。それにしても日銀の支店があっただなんて、小樽はどれほど経済的に発展していたのかね。この風景が街の日常の中にあるって、毎日の散歩が素晴らしすぎる。

 

2階が吹き抜けになっている高い天井。こちら側は事務エリアなので、来訪者のエリアの方がはるかに狭い。2002年までは、銀行営業していたというのだから、その時に覗いてみたかったな。一般人なので日銀に用は無いけれど。(笑)

こちらが来訪者側のカウンター。エリアとしては狭いけど、日銀に長居する用もないし、また、美しい大理石が迎えてくれるので良しとしよう。(笑)

 

メインは、日本銀行と小樽支店の歴史が学べる展示。パネルや模型、ビデオ上映などもあり、入館無料なのにとっても充実している。明治の建築の中に入れるだけでも嬉しいので、とってもありがたい。

来年発行予定の新紙幣のサンプルも展示されていた。そちらは写真撮影不可だった。しかし、電子マネーやクレジットカード決済が進む中、どんどんお札や硬貨の発行枚数って減っていくんだろうなあ。僕もほとんど財布に現金入ってないし。財布を忘れて外出してもスマホ電子マネーで生活できてしまう。

 

ザ・銀行の金庫という感じでまさに重厚。

金庫内にも展示エリアが。

一億円も持ち上げられる。ダミー紙幣だそうだけど、重さは同じ。

観光地には定番の顔ハメパネル。もうっちょ穴を小さくしてほしい。

 

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