ゆったりと贅沢に黒田清輝の代表作を鑑賞 <黒田記念館特別室>

黒田清輝の代表作である「読書」、「舞妓」、「智・感・情」、「湖畔」をゆっくりご鑑賞できる黒田記念館特別室は、年3回、新年、春、秋に各2週間、公開されている。そして、入館無料。遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言したその精神が今も生きている。特別展に出展となると混雑するけど、ここでは本当にゆっくり静かに鑑賞できる。それに写真撮影もOK。なんとも贅沢な空間だ。

特別室の展示作品は、美術の教科書でもお馴染みの黒田作品が展示されている。最も有名なのがこの「湖畔」だ。もともとのタイトルは、「避暑」。1900年のパリ万国博覧会に出品された。この湖は、箱根の芦ノ湖。モデルは、黒田の妻の照子夫人。

 

「智・感・情」の三部作。明治の日本では、裸婦の表現には抵抗や規制もあり、別室での展示や下半身を布で覆っての展示などがあったそう。

 

「舞妓」と「読書」

どちらもよく美術書に掲載されているのでとっても有名。

 

国立博物館で開催された黒田清輝展も観たけれど、やっぱり静かにゆったりとそしてじっくり鑑賞できる黒田記念館は格別。また別の季節に訪れたいな。

 

特別室以外の常設の展示室も期間によって様々な展示が行われている。

筆のタッチが分かる油絵は、いいね。

 

廊下の向こうに特別室。

 

黒田清輝の像。

 

黒田記念館は、建物自体も味わい深い。

 

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