さがす

今年の映画No.1は、多分これだな。

オープニングのカメラワークからゾクゾクした。主人公であるはずの佐藤二郎が冒頭から失踪してしまう。交差する時間軸、二転三転するストーリー、残酷な殺害シーン、サスペンスあり、人間ドラマありでぐいぐい引き込まれる。 これまで喜劇風の演技の印象しかない佐藤二郎のシリアスな演技は圧巻。特に女房とのシーンには戦慄すら覚えた。

衝撃作「岬の兄妹」の片山慎三監督は、前作同様主人公にある行動を起こさせる源に貧困があるものの、今回は、尊厳死の是非を突きつける。死にたい、殺して欲しいと願う人をネットで探し、近づいては残虐に殺していく犯人、物語後半「俺が殺した中で、本当に死にたがっていたのは、お前が初めてだ」という台詞が強烈。

そして残酷な悲劇は、喜劇との紙一重。ラストは、成瀬巳喜男監督の「驟雨」のオマージュのような、現代の親子の心情のぶつけ合いが印象的な場面で幕を閉じる。 強烈な余韻を残し、いろんな想いが脳裏を駆け巡る。

 


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