せっかくギャラリーがたくさんある施設に来たのだから、もう少し観て行こうと思い、展示内容を知らせるボードを見て、なんとも不思議な絵が目に留まり、ものすごく惹かれてしまった。TERRADA ART COMPLEX II 2Fにあるgallery UGへ向かう。それにしてもこの建物のエレベーターは、不思議な構造。なかなか来ないし、降りたら降りた側から閉めるボタンを押してと変わったオペレーション。
観に来たのは、川平遼佑さんの個展。パンツの顔した愛らしいキャラクターとお化けやナイフを持ったちょっとおどろおどろしいキャラクターとのミスマッチがなんとも独特な雰囲気を醸し出す。可愛いのにちょっと怖いと興味深く拝見していると、ギャラリーの方が話しかけてくれて、いろいろと説明してくれた。
モチーフとなっているのは、作者が子供の頃見た夢に出てくるお化けたち。そうしたものが怖くて、夜ベッドから抜け出せず、おねしょをしてしまったことから、登場人物としての自分が濡らしてしまったパンツを被っているとのこと。
子供の頃、怖い話を聞いて、また映画やテレビで怖いものを見て、眠れなくなったり、怖い夢を見たこと、誰しにもあるよね。大人になり、いつしか夢に出てこなくなったお化けたちをちょっとユーモラスに描いている。怖いけど、懐かしく愛着がある、なんとも言えない不思議な世界だ。
もともとは、そのモチーフをそのままに、本当のパンツに絵を描かれていた。こちらは、凹凸があり、立体感もイメージできて、これまたインパクトがある。より、シュールレアリスム的アートになっている。
よく見ると、パンダが寝ている。
ベースのキャンバスの色もそれぞれ異なっている。
すごい壮観!
川平遼佑さんの作品のファンになった。これからも機会がある度に鑑賞したい。