ザ・トライブ

「この映画の言語は手話である 字幕や吹き替えは存在しない」で始まる映画。

聾学校が舞台で、台詞はなく、登場人物は全て手話で会話するウクライナ映画。手話なので何を話しているか分からないけど、状況や手振り、表情で想像しながら観る。でもその過程がなかなか観ていて脳みそが刺激される。

されど内容は、かなり残虐。主人公の気の弱そうな男の子が聾学校に転校してくるのだが、そこは不良グループ(というか犯罪組織)が牛耳っていて、そいつらについて行った方が生きるには得策と、主人公がどんどん悪になっていく。強盗、売春、暴力、強姦、ついには殺人へと手を染めていき、夢も希望も微塵も存在しないラストへ突き進む。 BGMも無いが、足音や息遣い、車の騒音など生活音はあり、完全なサイレント映画ではない。

 

ザ・トライブ Blu-ray

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