
大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督の新作。ディカプリオが出ているせいか、これまでの作品と比較するとかなりエンターテイメント要素もある。緊迫感あるアクションシーン、残酷な描写もあるが、そこはアンダーソン監督、その奥に潜む重厚なテーマが強烈。米国の歪みというか、あまり触れられたくないだろうなという内容に正面から取り組んでいる。善悪の判断は、同じ事象も見る側によって変わる。双方が正義だと思う信念がぶつかり合う。正直、どの登場人物にも共感できないが、唯一、主人公の革命家の娘は、ある意味相反する信念の犠牲者であり、彼女の視点が観客と重なるかな。
ちょっとコーエン兄弟の作風と似たものを感じたけど、ラスト近くのカーチェイスは、上下にうねる道をゆくシーンが、登場人物の心象を表していて、ものすごい緊迫感だった。
圧巻は、ショーン・ペンの演技。もう鳥肌もの。すごすぎる。
最近、劇場で映画を観る機会が減った(観たいと思う映画が少なくなったなあ)けど、今年観た映画では、この映画がベストだな。
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