直接的ではない映像表現と言葉の応酬が脳内に強烈なイマジネーションを呼び醒ます快作「Sexual Drive」を新宿武蔵野館で観てきた。予告でもっと暴力的な映画なのかと想像していたが、実際は、言葉があらゆる感覚を刺激する。言葉は静かに体に入り込み、徐々に蝕み、脳味噌で強烈なイメージとなって爆発する。
映画は三話のオムニバス。共通するのは、秘めたるものが栗田によって呼び覚まされる。
「納豆」
栗田演じる芹澤興人が強烈な印象を残す。芹澤の唇は、言葉を話すヴァギナのよう。あまりに強烈で、もう栗田が頭から離れない。
「麻婆豆腐」
強烈な栗田がまた登場。(笑)前半後半で豹変するさとうほなみの表情もまた強烈。
「背脂大蒜増々」
静かなる栗田が声で翻弄する。ミステリー仕立て。寡黙で強面の仁科貴がスクリーンを引き締める。
上映後、吉田浩太監督、男気あるラーメン屋店主を演じた仁科貴さん、映画全体のキーとなる強烈キャラクター栗田を演じた芹澤興人さんのトークライブ。
終演後もロビーで気さくに写真撮影に応じてくれた!
橋本マナミさんによる直筆プリントのメッセージ付きうまい棒・納豆味ももらえたよ。
そして、栗田がまだ頭の中に居座っている。