新宿のSOMPO美術館で今年二度目の「川瀬巴水」展。東京でやるなら、わざわざ夏に平塚美術館まで行かなくてよかったかな。(笑)いや、何度でも見たい、何度見てもその美しさに心が奪われる。
川瀬の絵は、忠実に目の前の風景を切り取っており、北斎・広重のデフォルメされた風景とは違うまさに本当にそこにあった光景を今見ることができるのだ。
こんなにも美しい景色が、この日本にあったのかとため息しかない。実際の版画の色は、それを写真で写したものとは全く違い、色自体もグラデーションも素晴らしい。やはり図録やWebで見るのと、実物の美しさは遥かに異なる。
今回、版画の完成版だけでなく、実際の写生帖や手紙の展示もあり、それにも魅了された。 ビルの最上階に東郷青児美術館としてあった際の目玉作品である、ゴッホの「ひまわり」もちゃんとあった。