バニー・レークは行方不明

先日NHK BSでやっていた未見の「バニー・レークは行方不明」を鑑賞。

アメリカからイギリスに引っ越してきたシングルマザーの娘が保育園で失踪。誰もそんな子供は見てないと言う、そもそも母親の妄想の子供なのでは・・・?というミステリー。 捜査する警部にローレンス・オリビエ、子供を探す母親の兄役に「2001年宇宙の旅」のキュア・デリア。

プロットとしては、ヒッチコックの「バルカン超特急」に近いね。人間というものは、面倒に巻き込まれたくないから適当なこと言うし、そもそも自分と関係のない人なんて普段気にも留めてないもんねえ。 「バルカン超特急」やその後のジョディ・フォスターの「フライトプラン」では行方不明になる人が劇中登場するんだけど、この映画は、そこを登場させないのが味噌。実在なの?妄想なの?にぐいぐい引きこまれる。

真相が分かってからの展開がちょっと冗長だが、なかなかに魅せる上質のサスペンス・ミステリー。面白かった。