ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド <TOHOシネマズ日比谷>

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これは、今年最高の一本だな。 実在の人物と架空の人物が上手に入り混じり、その架空の人物さえ、実在したかたのように前半丁寧に描かれる。映画好きならにんまりしてしまう往年の映画と実在・架空の人物双方が入り乱れ、いつの間にか1960年代のハリウッドにタイムスリップする。 シャロン・テート事件を、タランティーノがどう残酷に描写するのかと思っていたら、まさかそうきたか。(予告編でちょっともしかしたら?と匂わせる宣伝文句があったから、ちょっとこの展開予想していたのだが)、それでもタランティーノの映画と映画人への愛が、いつものタランティーノらしいグロテスクな展開の後になんとも心地よい余韻とともにあふれる。

ただ、これ若い人だとどうなんだろう?シャロン・テート事件とカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーを知らないと最後の展開での驚きと感動はないよねえ。 僕は、タランティーノの才能と映画への愛に酔いしれた。

 

TOHOシネマズ日比谷スクリーン9にて。